乳酸菌パワー

発酵食品と乳酸菌

 

 

日本の伝統的な食品として漬け物や味噌などの調味料がありますが、これらは発酵食品であり、植物性乳酸菌がたくさん含まれている食品でもあるわけなのです。

 

 

日本では古くから色々な種類の漬け物を作ってきたわけですが、その中でも日本独特のものである「ぬか漬け」のぬかの中には、植物性乳酸菌が非常に多く含まれています。ぬか床には乳酸菌や酵母などがバランスよく含まれており、そこに漬けた野菜には栄養が十分に染みて、酸味や風味などがちょうど良い具合に仕上がるわけなのです。

 

 

一方、日本の代表的な調味料である味噌にも植物性乳酸菌が豊富に含まれています。味噌にはアルコールの匂いがほんのりと香りますが、これも乳酸菌によって作られているのです。

 

 

発酵食品というものは、日本だけではなく世界各地に存在しています。先ず思い浮かぶのは、韓国の伝統食である「キムチ」でしょうか。キムチは、乳酸菌の発酵によって得られる酸味と、唐辛子の辛味によって食欲を増進させてくれる食品です。キムチの酸味は身体の疲れを癒してくれますし、唐辛子の辛味には発熱効果がありますので、風邪などの予防にも効果を発揮するのです。

 

 

ヨーロッパでは、ドイツの家庭料理である「サワークラウト」というキャベツの塩漬けがあります。一般的には、煮込んだり湯がいたりして火を通して食べることが多いようですが、生のまま食べることによって便秘の解消を期待することもあるようです。